健康診断のプランニング

健康診断はその子にあったを検査内容をご提案しております。

ところで、人間ドックのドック(dock)は船の修理や点検にはいるという意味から来ているんですね。


当院のDog Dock、Cat Dockは個別でメニュー設定をしますが、一般的なことを言うと、
検診のメニューは犬猫の一生を大きく2つに分け以下のような内容になると思います。

  • アダルト       血液検査、バイオマーカー 、尿検査±画像検査(X線検査、エコー検査)年に1回
  • シニア(7,8歳から) 血液検査、ホルモン検査、バイオマーカー 、尿検査、画像検査(X線検査、エコー検査)、血圧 年に2回

血液検査をして数値が悪かったら追加の検査をすることもありますが、初期には血液検査で異常が出ない病気もあります。

それぞれの検査は得意分野が異なります。

血液検査は浅く広く状態を把握できます。
X線検査は骨や肺、内臓の形態を見るのには優れています。
エコー検査では内臓や血管の内側の様子、機能の予測までできることがあります。
それぞれの検査はその1つだけで何かを言えることもあれば、結果を足し算することで初めて何かを言えることがあります。
犬猫、猫種・犬種、過去にかかった病気、体型でも推奨される内容は変わりますので、一般的な検診内容を全部行えない場合もその子に合った検査をピックアップしてご提案しています。

以下の図は私見になりますが、検査間の相互関係を図式してみました。

 血液検査やエコー検査は円が大きく比較的情報量が多い検査を表しています。
それぞれの検査単独でわかる情報や合わさって有用となる情報もあります。

ご相談しながらDog DockやCat Dockの内容や頻度を決めています。
ヒトのように自覚症状という概念がなく訴えてくれないので検診で早期発見をしてあげたいですね。
ご不明点があれば気軽にご相談くださいね。




この記事を書いた人

巡 夏子

大学卒業後、北海道の中核病院で内科や外科診療に携わった後、関東の夜間救急病院で勤務しながら大学病院や2次診療施設で循環器診療を習得。その後、2つの一般病院で診療部長や副院長として診療にあたる。2023年、渋谷区元代々木町に「めぐり動物病院 元代々木」を開院する。