歯磨き、どうされていますか?順調ですか?
元気な子でケアや予防のために来院されてもお伺いすることが多いこの話題
今読んでいただいている方はどれに当てはまるでしょうか。
1、毎日欠かさず歯磨きできています!
2、たまに思い出したらトライ。なんとか少しできます。
3、口を触らせてくれない。噛んじゃう。逃げちゃいます。
わんちゃんは近年1番の方が増えてきていますが、まだまだ2、3の方もたくさんいらっしゃいます。
皆さん苦労されますよね。
ねこちゃんでは9割以上の方が3番といっても過言ではない、敷居の高いケアですね。
こんなに大変なのになぜ歯磨きをする必要があるのか、なぜ病院ではなく自宅で行うことを勧められるのか。
犬や猫の歯磨きの目的は”歯周病の予防”です!歯周病は歯周病菌が悪さをして起こります。
歯周病にかかると、結果的に歯が抜けてしまいます‥。
その過程にはとても怖いことがありますが、今回はまずは歯磨きのコツをお伝します。
まず、2番のお口は触れるけど毎日歯磨きできない方。
・最低でも週に2回はできるようにしましょう。
拭くだけで落とすことができる”歯垢”という状態から強固な石状の“歯石”に変わるまでに2−3日かかります。
歯垢の時に落とせば歯周病菌も減り、歯石になるのを防げますね。
この頻度が大事なので自宅で行うことがお勧めなのです。
・大きな歯から磨く練習をしましょう。
全ての歯を綺麗にするのは、慣れないと時間もかかりますし大きな歯は小さな歯に比べ磨きやすいです。
また、大きな歯は歯周病になるとダメージが大きいものです。
まずは大きな歯から歯磨きに慣れましょう。
・上あごと下あごは閉じたままくちびる(口唇)をめくって横から歯を触りましょう。
口を大きく開けるより閉じて歯の横だけ磨く方が許容してくれます。
1回の歯磨きに時間をかけずに慣れていきましょう。
1番の方はケアを継続していただき、さらに歯周病を予防する外用薬(保険適応)、ケア用品やサプリを併用するとより相乗効果で綺麗が続きます。是非ご相談くださいね。
3番の方は病院のスタッフなら口が触れるのか?それも叶わないのか?によって出来ることが違います。
諦めずにご相談くださいね。
また、1−3番の全てに共通して病院で麻酔で眠った状態で歯茎(歯肉)と歯の隙間の歯垢や歯周病菌を綺麗にすると歯が圧倒的に長持ちします。
お勧めの頻度が1−3の方のそれぞれで違いますので歯の状態を見ながらご相談しております。
なお、歯周病菌の多さをどのレベルか数値化できる検査があります。
簡単な検査なので是非受けてみてくださいね。
疑問点やご不安なことがありましたら診察でお話しさせていただいていますので、
お気軽にご相談ください。