歯磨きした方がいいのはわかっているけど実際やろうとすると出来ないとお悩みの方。
難しい理由はそれぞれですが、多いお悩みをピックアップしてみました。普段診察でいただくご質問も含まれていますので参考にしてみてくださいね。
ご希望の方は病院で一緒に練習もできますよ。
お悩み別対処法
- じっとしていない。逃げてしまう。口を触れない
- 1日のうちでおうちの子がリラックスしている時間帯を探す
ポイント:興奮している時より成功率があがります - オーナーさん、おうちの子の両者がリラックスしやすい体勢や場所を探す
ポイント:おうちの中でも人がたくさん出入りしているところは気が散りやすいかもしれません - 最初から磨くことはせずスキンシップの練習から口周りを優しく撫でるまで
ポイント:嫌がった時はすぐにやめない。嫌がっても声に出して注意しない。大人しくして嫌がっていない時に”褒める、離してあげて休憩、ご褒美をあげる”の動作をしてあげましょう - まだ口は開けず口周りをリラックスしながら触る練習。激しく噛まれそうなら対策が必要なのでご相談くださいね
- 姿勢は仰向がやりやすいという方が多いですが、整形疾患、呼吸器疾患、心疾患などがある子はその重症度によって別の体勢をお勧めしますのでご相談くださいね
- カロリーが高すぎない小さ目のご褒美を決めておく
ポイント:フードを喜ぶ子は1日分のフードからご褒美分分けておく。はじめのうちは、ご褒美は細かく何度もあげるのでカロリーが低いものにしましょう。 - ご褒美は動く、嫌がる、噛むなどの行動をしていない時にあげる
ポイント:こちらがして欲しい行動をした時しかあげてはいけません。最初にご褒美を見せて口をしっかり触らせてくれたらあげるという順序はいいです
- 1日のうちでおうちの子がリラックスしている時間帯を探す
- 毎日できない
- 少なくとも犬は3日に1回、猫は週に1-2回と決めて時間が短くても続けると歯石になりにくいです
- 歯自体をうまく磨けない
- 柔らかいシートや指につけるサック状のものから慣れましょう
- 歯磨きにトライする場合もブラシの形、大きさ、柔らかさ、密度が様々あります。口の大きさとマッチしているのか色々試して合うものを探しましょう
注意点
- 歯磨き練習を始める前に今の歯周病のレベルはどのくらいか動物病院で一度チェックを受けましょう
- 歯周病が進行している場合は歯がグラグラしていなくても炎症で痛い可能性があり、痛いと歯磨きが嫌いになってしまいます。酷い場合はアゴを骨折してしまうリスクも。また歯の根本に歯石があると歯磨きの効果もあまり得られません。
歯周病が進行している場合は一旦麻酔下で歯石を除去して痛くない状態で自宅での練習を始めることをお勧めします。 - ケア用品を誤食しないように気をつけましょう。過去に自宅で指にはめるタイプの歯磨きグッツを飲んでしまった子は病院で内視鏡で摘出しました。シートも食べてしまわないように気をつけてくださいね。古いは歯ぶらしは折れやすくなることも。かじって食べられてしまうリスクがありますので、新しいものを使いましょう。
みなさんが歯磨きに取り組みやすいことを願ってスタッフは色々な歯磨きグッツを試しております。
練習や歯磨きグッツについて気になることがあればご相談くださいね。